鹿島飼料コンビナート
1969年(昭和44年)開港の鹿島港は、砂浜海岸にY字型に世界有数の掘込港を建設したもので、国の重要港湾に指定されています。鹿島港の堀込航路を中心に鉄鋼、石油化学、飼料のコンビナート群が形成されており、東日本有数の産業拠点港湾として、地域の経済、産業に大きな役割を果たしております。
当社はその鹿島港の西部地区に位置し、1988年(昭和63年)に操業を開始以来1994年(平成6年)にかけての7年間に京浜・京葉地区から7飼料工場の誘致を実現し、わが国を代表する一大飼料コンビナートの形成にいたっております。当社の後背7飼料工場に加えて、近接の4飼料工場を併せた鹿島港西部地区飼料団地全体の配合飼料の生産量は年間4百万トンに達しており、飼料団地としてはわが国最大の生産量を誇っております。
海外の各生産国からパナマックスという5-6万トン級の大型船舶で積来された飼料穀物は、当社の合理的かつ高能率の荷揚設備によりサイロに搬入・保管のうえ、コンベアーで連結した後背の飼料工場に配送され、それぞれの先鋭飼料工場で加工された新鮮な配合飼料は関東一円の畜産農場で消費されています。
つまり、良質な飼料原料の安定供給が家畜の健全で効率的な育成に役立ち、ひいては良品質の食肉・鶏卵・乳製品の円滑な生産に繋がっております。
その意味で当社のサイロ事業は飼料畜産業界のみならず、広くより豊かな食生活の工場に貢献していると言えるでしょう。